IKE・SUNPARKで撮った天体ショー(東京都豊島区)

今日の投稿は2020年末の木星・土星の接近を撮影したものです。2020年12月21日には397年ぶりの大接近となりました。

【特集】2020年12月 木星と土星の超大接近 - アストロアーツ

記事にあるように、木星は太陽を12年で約1周し、土星は約30年で1周します。そのため木星と土星の大接近は約20年に1回起こります。ただし軌道がそれぞれ傾いているので、これほどまでの大接近はなかなか起こるものではありません。

今回は2020年に東池袋にできたIKE・SUNPARK(イケ・サンパーク)から、地上の人工物を入れて大接近を望遠レンズで撮影してみました。IKE・SUNPARKは池袋のサンシャインシティの隣にある比較的大きな都市公園です。

普段は適さない明るい都市部でも明るい惑星の天体ショーをしっかり観測できました。むしろ他の星が映らないぶん、木星と土星が目をひく作例になりました。

IKE・SUNPARKでの惑星写真の作例

タワーマンションと木星・土星

2つ並んでいるうち、左下の明るいほうが木星で暗いほうが土星です。よくみると木星のガリレオ衛星が見えますし、土星は環の影響で楕円形に見えます。

◆撮影条件

カメラCanon EOS 5D Mark IV
レンズEF70-300mm f/4-5.6L IS USM
焦点距離300mm
絞りf/6.3
シャッタースピード1/4秒
感度ISO 2000
フィルターなし
現像Lightroom Classic CC
撮影時刻2020/12/21 17:24

マンションの大きさに対して、両惑星の距離の近さがよくわかります。木星の近くを周るガリレオ衛星の広がりと比べるてもこの距離ですからね。

建設現場のクレーンと比べても……

この近さ。

◆撮影条件

カメラCanon EOS 5D Mark IV
レンズEF70-300mm f/4-5.6L IS USM
焦点距離300mm
絞りf/8.0
シャッタースピード1/4秒
感度ISO 1600
フィルターなし
現像Lightroom Classic CC
撮影時刻2020/12/21 17:17

東京都心の明るい空のおかげで、木星・土星だけの独壇場となりました。

都電荒川線の上に輝いて

IKE・SUNPARKのすぐ脇を走る、東京で唯一残る路面電車と。

◆撮影条件

カメラCanon EOS 5D Mark IV
レンズEF70-300mm f/4-5.6L IS USM
焦点距離150mm
絞りf/4.5
シャッタースピード1/8秒
感度ISO 6400
フィルターなし
現像Lightroom Classic CC
撮影時刻2020/12/21 17:48

広角レンズにはない構図での都市星景になりました。

IKE・SUNPARKの撮影地情報

  • アクセスのしやすさ:車△、公共交通機関◎
    →駐車場はありません。列車かバスで訪れるのがよいでしょう。
  • 最寄りIC:首都高速東池袋ランプそば
  • 最寄り駅:東京メトロ有楽町線東池袋駅、都電荒川線東池袋四丁目停留所から徒歩5分
    →車ではなく列車でのアクセスがよいです。池袋駅からのバスも出ています。
  • 方角:全方位とも光害が強い
    →北西方面は空が狭いです。
  • 空の暗さ:✕(明るい)
  • 地上の明るさ:✕(明るい)
  • トイレ:◎
    →公園内にトイレがあります。

コメント