冬が迫る2019年10月下旬、山あいのキャンプ場で星景写真を撮影してきました。
行き先は野反湖キャンプ場(群馬県中之条町)。野反湖は群馬県と長野県の県境、標高1500メートルにある湖です。高山植物やフィッシング・ハイキングも楽しめることで人気があります。
公共交通機関でのアクセスは難しいですが、車であれば東京から3時間30分で行くことができます。約200km走る必要がありますが、道はよく整備されていて大きな乗用車でもヒヤリとするような場所はありません。ただし、キャンプ場付近は冬季は不通です。
高地ですので10月でも早朝には0℃近くまで冷え込むこともあります。この日も3℃くらいまで下がりました。バーベキューのときの焚き火が心地よかったです。
野反湖キャンプ場での星景写真の作例
北の空の日周運動
北側は20km圏内に街がまったくありません。キャンプ場付近は比較的開けているため撮影しやすいです。日周運動の一発撮影でこれほどのコントラストになります。
◆撮影条件
カメラ | Canon EOS 8000D |
レンズ | Tokina AT-X 11-20mm F2.8 PRO DX |
焦点距離 | 11mm |
絞り | f/2.8 |
シャッタースピード | 1440.0秒 |
感度 | ISO 100 |
フィルター | Kenko MC プロソフトン(B)N |
現像 | Lightroom CC |
撮影日時 | 2019/10/27 00:02 |
レンズヒーターの給電が切れてしまっていて途中からレンズが曇ってしまいました。結果的には透過率を変えながら合成したときのような動きのある一枚になりました。
湖と冬の星座
日付が変わるころに冬の星座が南東にのぼってきました。上からプレアデス星団、牡牛座、オリオン座を湖と合わせて縦構図で撮ることができました。
◆撮影条件
カメラ | Canon EOS 8000D |
レンズ | Tokina AT-X 11-20mm F2.8 PRO DX |
焦点距離 | 11mm |
絞り | f/2.8 |
シャッタースピード | 30.0秒 |
感度 | ISO 800 |
フィルター | Kenko MC プロソフトン(B)N |
現像 | Lightroom CC |
撮影日時 | 2019/10/27 00:50 |
冬はアクセスの道も含めて閉鎖となってしまうため、冬の星座を撮るなら秋の遅い時間を狙うしかありません。
テントと星空
当日はテント泊でした。星空の下でロマンチックな写真が撮れたはず……でしたが、ピントがずれているという痛恨のミス。寒さで確認を怠ったのが失敗でした。あくまで構図の例として。
◆撮影条件(2枚とも同様)
カメラ | Canon EOS 8000D |
レンズ | Tokina AT-X 11-20mm F2.8 PRO DX |
焦点距離 | 12mm |
絞り | f/2.8 |
シャッタースピード | 30.0秒 |
感度 | ISO 400 |
フィルター | Kenko MC プロソフトン(B)N |
現像 | Lightroom CC |
撮影日時 | 2019/10/27 00:59,2019/10/28 01:04 |
野反湖キャンプ場の撮影地情報
- アクセスのしやすさ:車◯、公共交通機関✕
→テント泊の場合は駐車場から1kmほど人力のリヤカーで荷物を移動。機材の運び込み過ぎには要注意 - 最寄りIC・駅:関越自動車道渋川伊香保ICから2時間
→東京都心からは高速1.5時間,下道2時間 - 方角:基本的には全方位撮りやすい
→山中なので地平線ギリギリは難しい - 空の暗さ:◎(非常に暗い)
- 地上の明るさ:◎(非常に暗い)
- トイレ:◯
→やや距離があるもののキャンプ場のトイレを利用できる
ここまでにも書きましたが,標高は1500メートルとかなり高いです。夜間は夏でも20℃を下回り,春秋は1ケタになることも普通です。くれぐれも防寒にはお気をつけて。
キャンプしながらの撮影もいいですよね。他のキャンプ場での撮影記録はこちら。
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