5月末~6月中旬は関東地方でもヒメボタルが観察できる時期です。
東京のような大都会では見ることができないホタルも、千葉県や埼玉県の自然が残る地域まで行けば観測することができます。
そのような場所は星空もきれいです。そこで、今回はホタル+星空の撮影に挑戦しました。
秩父市のヒメボタルと星空の作例
星の軌跡とホタルの光を比較明合成
◆撮影条件
カメラ | Canon EOS 5D MarkIV |
レンズ | TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 |
焦点距離 | 30mm |
絞り | f/2.8 |
シャッタースピード | 1245.0秒(15秒×83枚) |
感度 | ISO 3200 |
フィルター | LEE ソフト No.2 |
現像 | Lightroom CC,Photoshop CC |
撮影日時 | 2021/06/10 01:04~01:31 |
この日のこの時間帯は数が少なかったものの、中央下から左上にかけてホタルの光跡が撮れました。右のほうにも少しいますね。
ヒメボタルは21時~24時ごろのほうが活発に活動するようです。また、星の見えるような日は気温が下がりやすいので、ホタルの活動性が低いともいわれます。星好きにとっては残念ながら、曇りの日のほうがホタルは多く撮れそうですね。
なお、ヒメボタルの面白いところは発光間隔が短いため、光跡が点像に写ることです。ヒメボタルの後に出てくるゲンジボタルは数秒間発光するため、このような点像にはなりません。
ホタルだけを撮ってみる
◆撮影条件
カメラ | Canon EOS 6D(天体改造) |
レンズ | EF24-105mm F4L IS II USM |
焦点距離 | 50mm |
絞り | f/4.0 |
シャッタースピード | 45.0秒(15秒×3枚) |
感度 | ISO 6400 |
フィルター | Kenko プロソフトンクリア(W) |
現像 | Lightroom CC,Photoshop CC |
撮影日時 | 2021/06/10 01:27 |
先に載せたEOS 5D MarkIVでの連写のあいだに、天体改造機のEOS 6Dでホタルの接近戦での撮影に挑戦しました。この時間にはだいぶ数が減っていて、今回はたまたまきれいに飛んできてくれた感じです。
現れる場所がわかりやすい星とは異なり、動物は自由に出たり入ったりするのが難しいところですね。
秩父市のヒメボタルの撮影地情報
この位置に駐車場がありますので、ここに駐車して周囲を散策しましょう。近隣は住宅も多くあります。路上駐車や大声を出すなどによって迷惑をかけないように細心の注意を払いましょう。
また、強い光はホタルの生態に影響を及ぼすと言われています。ライトやカメラから強い光がもれないように留意する必要があります。いつまでもこの風景を楽しめるように、撮影者として規律ある行動をとっていかなければなりません。
- アクセスのしやすさ:車◎、公共交通機関◯
→路上駐車は厳禁です。取り締まりもされています。定められた駐車場に停めましょう。 - 最寄りIC・駅:西関東連絡道路皆野大塚ICから約20分,いすみ鉄道上総中川駅・国吉駅から徒歩約20分
- 方角:各方面
→ヒメボタルは林にいることも多いため、空を広く写すのは難しいです。 - 空の暗さ:◯(暗い)
→星は見えるものの、ある程度の光害はみられます。 - 地上の明るさ:◯(暗い)
→民家があるので、あまり騒がないようにしましょう。周囲は街灯の明かりがうっすらと届きます。 - トイレ:不明
→駐車場付近はグラウンドがあるのでトイレはあると思われますが、確認はしていません。車であれば、近隣のコンビニを利用することもできます。
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